- 付き合っている人が歯科技工士
- これから歯科技工士との結婚を考えている
- いい人なんだけど経済的に不安で仕方ない
今回は「歯科技工士との結婚」をテーマに、実際に結婚された方達へアンケートを取り、結婚生活の正直なところをまとめてみました。
長時間労働・低賃金でもおなじみの歯科技工業界・・
毎日、患者さんのことを考えてお仕事に没頭する姿は、尊敬の念を拭えないかと思います。
しかし、どんなにいい人でも経済的に不安定(低所得)な環境では、このまま結婚してもいいのかと不安になりませんか?
僕が歯科技工士をしていたとき、4年間同棲していた彼女がいましたが、どうにも経済的にやっていける自信がなく、最終的にお別れをする運びとなりました。
どんなに仕事をこなしても、どんなに新しく技術を磨いても、全く上がらなかったんです、給料が‼
そんな歯科技工士でも、男女問わず結婚される方はいました。
大変余計なお世話ではありますが、結婚をされた方達は今、どうしているのでしょうか?
それではさっそく見ていきましょう‼
(最後は、元奥さんが歯科技工士だった男性のお話です)
歯科技工士との結婚はあり?なし?
世の中、お金が全てではありません。
しかし結婚をするとなると、どうしてもお金が必要となってきてしまいます。
まず結婚資金が必要となり、その後はマイホームの購入や子育てにかかる費用等々・・
待ち受ける厳しい現実は、夫婦の愛で乗り越えるしかないのです。
これから紹介させていただく歯科技工士のご夫婦には、結婚されたことについての良かったこと・悪かったことについてお伺いしています。
歯科技工士だから悪いわけではありません。
あなたが好きならそれでいいのです。
歯科技工士と結婚された先輩ご夫婦のお話を、ぜひご参考にされてみてください。
歯科技工士と結婚して後悔したことなど一度もない
43歳・結婚して20年になります。
子どもは小学生と高校生の2人、ラグドールの♂猫2匹と長野県の一軒家に住んでおります。
私自身も歯科技工士でありますが、正社員では働けないのでパート社員です。
私と夫はそれぞれ別の会社で働いており、一緒に仕事をしたことはありません。
良かったことと言えば、お互いに仕事の大変さが分かっていることです。
歯科技工士と言えば、帰りが遅い。
歯科技工士の仕事を知らない奥さんは、そのことがとても苦痛なようです。
なので、夫の方が理解のある奥さんと結婚しててうらやましい、と言われるそうです。
私も正社員で働いているときは深夜残業当たり前でした。
別にサボっているわけでもなく、無計画で仕事をしているわけでもないし、一つ一つオーダーメイドであり、手作業のため時間がかかるのです。
ですが、今は歯科技工も機械化が進んでおり、今は夜7時半くらいには帰ってきます。
お給料もボーナスもちゃんと出る職場ですし、土日祝日休みです。
今年は管理職にもなり大変な夫ですが、仕事のことは全て分かっていて結婚しているので、私は後悔したことなど一度もありません。
給料はとても低いが、共働きで家計を支えている
年齢は42歳で、歯科衛生士をしています。主人は歯科技工士です。
結婚歴は10年ですがお付き合いを4年ほどしていました。
出会いは職場です。
毎日職場で顔を合わせるたびに恋に落ちてしまいました。
歯科医院では出会いがないので、同業者同士で付き合う率が高くなります。
同じ歯科業界なので話が合う、専門的な事もマニアックに話し合えます。
そういう意味では結婚して良かったと思います。
逆に同じ業界を知っているので意見が対立することもあります。
お互いに専門職と言うプライドを持っているので、考えを譲らないところがあるため、全く違う職業の人であればいい争う必要もないと思います。
2人で力を合わせれば、歯科医師を雇って歯科医院を開業することも可能と言う面からは、自分1人でいるよりは色々な可能性が広がります。
歯科技工士はとても給料が低いので、共働きすることで家計を支えることができます。
また、人脈もお互いに同じ業界の人なので広がります。
共通の知人と食事に行ったり、仕事のやりとりをすることも可能です。
歯科技工士と結婚したことのデメリットは、髪の毛に粉塵がたくさん飛んでいること。
自宅に帰ってくる前に、よく体に着いた粉塵を拭き取ってきてから、帰宅してもらうようにしてます。
経済的に問題はない。しかし残業が多くて帰りが遅く、育児はワンオペ
兵庫県出身の大学卒業後就職の関係で、東京へ移住してきました、現在34歳女性です。
30歳の頃に現在の夫と出会い、2年の交際を経てから32歳で結婚しました。
去年、長男を出産して育休中の為主婦をしております。
約2年半前に夫と結婚し、一年ほどで妊娠し出産をしました。
夫は歯科技工士ですが、収入がそれなりにあり安定もしています。
ですので経済的な生活の面はとても助かっております。
カレンダー通りのお休みなので、週末や祝日は家族の時間もしっかりと取れているように思います。
歯科技工士はいわゆる手に職をつけているものなので、万が一、転職を考えた場合でも、比較的すぐに転職先を見つけやすいのは強みだと思います。
もしもの場合でも、すぐに転職先が見つかるのは気持ち的にもホッとします。
しかし、一つ不満があるとすれば、平日に残業が多く深夜帰りになることがあるところです。
夫が平日は殆どいないので、育児はワンオペです。
育休明けにどうワンオペで育児をやり遂げるかが不安です。
慈悲深く、家族思いの優しい人。でも、家計は苦しい・・
私は歯科技工士と結婚して5年目になる31歳の専業主婦です。
子供はまだ幼い双子で、主に私が一人で育てております。
旦那と知り合ったのは、両親から強制的に言い渡されたお見合いで出逢いました。
旦那と結婚して良かったと強いて言うならば、やはり歯科技工士として患者さんの命、つまりは生を預かる立派なお仕事なので、人に対する慈悲深さや思い遣り、優しさ等、とても心が清らかで家族思いの人なので、こんな優しい方と結婚生活を送れて私と子供達はなんて幸せなんだろうと思います。
後悔した事はと申しますと、やはりお給料が思ったより少ないことです。
ボーナスも中々上がらず、年収は頑張っても300〜400万円程度。
一生懸命家族の為に働いてくれている旦那には物凄く感謝はしていますが、本音を言えば家計は苦しいです。
子供達がもう少し大きくなったら、私もパートに出て働かなければ、生活を満足に維持していくのは難しいと思っています。
贅沢を言うならば、もう少しだけ年収が上がると良いなと思っています。
職人のためコロナ渦でも職を失うことはなかった
42歳、結婚歴は10年以上、2人の子供がいます。
出産前までは共働きでしたが、現在は旦那のみが正社員として働いています。
子供がまだ小さいので、フルタイムではなく、空いている時間でクラウドソーシングにて仕事を請け負っています。
結婚して良かったことは、割と時間の自由がきくところです。
旦那の勤めているラボが小規模だからなのかもしれませんが、朝早く行って帰ってくる時間も早いので、体調の悪い日などは助かります。
ただ、早く帰ってくるせいで私自身の自由時間が少なくなるという不満もあります。
旦那はずっと歯科技工士ですが、同じラボではなく一度転職をしています。
前のラボは深夜まで毎日仕事だったので、支えるこっちもかなりしんどかったです。
歯科技工士の環境は、働く場所によってかなりかわるのだなと思います。
他に結婚して良かったところは、職人さんなので食いっぱぐれがなさそうなところです。
コロナ禍や、原材料費の高騰で残業代が削られたりすることもありましたが、職を失うということはありませんでした。
今後の心配なことは、仕事環境が粉塵などですごいと聞いているいるので、何歳まで仕事を続けられるのかということです。
あと、給料は全くあがりません。
同業者同士の結婚のため、お互いに仕事を理解し合える
私は元歯科衛生士です。
仕事関係の知人の紹介で歯科技工士の彼と出会いました。
まだ結婚したばかりで、私も彼も37歳です。
彼は最初は歯医者さんにお勤めしていましたが、今は自分の父親の歯科技工所を継いで、個人でお仕事しています。
私も元歯科衛生士なので、よく歯科関係のお話をします。
同業者のため、彼の仕事の話を色々理解してあげられるのは良かったと思います。
あと、彼の場合は自営業で普段は自宅の中の一室で仕事をしている為、私が出かけている際も、荷物を受け取っておいてもらえたり、洗濯物を取り込んでおいてもらったり、ご飯のスイッチを入れておいてくれるので、そういう面ではとても助かっています 笑
彼も歯医者で勤務していた時より自宅で仕事してる時の方が、自由にのびのび仕事出来てるみたいで、機嫌が良い事が増えました。それは私も助かります 笑
後悔はそこまでないのですが、やはり勤務していた時と違って自営業になってから、毎月のお給料もかなりアップダウンが激しいなと感じました。
早い段階で虫歯予防をしているため、子供たちに虫歯が全くない
40代の専業主婦です、結婚して10年が経ちます。
子どもは5歳と1歳の男女です。
元々は歯科医院にて受付の仕事をしていました。
結婚のきっかけは、当時働いていた歯科医院の先生から、真面目な歯科技工士が居ると紹介されたことです。
歯科技工士として結婚して良かったのは、お互いに歯科に関する知識を持っているという共通点があったことです。
そのため、子どもの虫歯予防にも早い段階から力を入れることができ、子どもたちは全く虫歯がありません。
歯の磨き方も上手なので、このまま虫歯知らずで成長してほしいと思っています。
また、比較的、倒産するような仕事ではないこともあり、収入が安定している点も良かったです。
そのおかげで結婚後、私は仕事を辞めて専業主婦として育児に専念できています。
結婚して後悔したことは、思っていたよりも家事や育児に協力してもらえないことです。
仕事が忙しく、たまに家にまで仕事を持ち帰ってくることがあります。
夫の部屋は入れ歯がたくさん置いており、家でも歯に関する勉強をしているので、夫の部屋に子どもたちは入ることができません。
元嫁が歯科技工士。最終的に妻の浮気が原因で離婚するが・・
現在、39歳男です。27歳~35歳まで歯科技工士と結婚していました。
当時は会社員で、遠方の支店に配属になった際に元妻と知り合い、3年付き合った後30歳の時に結婚しました。
ただ、色々トラブルがあり、最終的には妻の浮気などが原因で離婚しました。現在は別の方と再婚済みです。
・良かったこと
何よりも、歯の治療等をする際に、信頼のできる歯医者や、治療法などを教えてもらえることです。
どの医者がいいか、どの治療がいいかなど判断が難しいことを、専門知識のある身内に相談できるのは良かったです。
地元の歯科医事情や裏話などが聞けるのも面白かったです。
(〇〇歯科医院は一見古そうだが、実は一番最新の医療に詳しい、とか。〇〇先生はセクハラがひどい、など。)
歯が欠けた際に、元妻が作ってくれた詰め物で治療することができたのも良かったことだと思います。
パートナーが作った歯のパーツを身に付ける経験は、なかなか貴重ではないかと思います。
※なお離婚後すぐそのパーツが壊れて剥がれたのは不思議体験でした。
・後悔したこと
家の中を「清潔ゾーン」「不潔ゾーン」に分けるなど、とにかく衛生管理が厳しく、家での暮らしに面倒が増えたことです。
キッチンやふろ場などで、不潔ゾーンに触れたものは必ず洗浄しないと仕舞うことができないなど。
まとめ
- 給料が安いことは否めない
- 経済的な面では、共働きで乗り越えるべし‼
- 同業者同士なら、お互いが理解し合える良きパートナーに
- 残業が多く、帰りも遅いことが多いため、育児には非協力的
- 手に職をつけていることから、不況には強い
- 歯の治療法や、いい歯科医院について詳しいため頼りになる
どんな人にも、いいところと悪いところはあるものです。
お金持ちだからといって、うまくいくとは限りません。
ただ、歯科技工士の場合はどうしても仕事が深夜にまでとなることが多く、自営業でもなければ時間の都合がつけにくい状況にあります。
そのため、皆さんの意見にもありましたが、育児においては奥さんの負担が大きくなってしまうかもしれません。
これから歯科技工士の方との結婚を考えている方は、将来のこと(特に子育て)について、よく話合ってから慎重に事を進めてくださいね。
心からうまくいくことを願っています。
もし、それでも不安に思われる方は、自己責任でこちらの記事↓をごらんください。
なんとなくお気付きかとは思いますが、歯科技工業界とはこんなところです↓