歯科衛生士について

【転職率8割⁉】次々と退職する歯科衛生士の転職理由について徹底調査‼

こんな人におすすめ
  • 将来、歯科衛生士を目指している
  • 歯科衛生士の勤務実態が知りたい
  • とにかく歯科衛生士に興味がある

今回は「歯科衛生士の転職回数とその理由」として、転職率が8割にもなる原因に迫りたいと思います。

歯医者に行くのはだるい‼ でも、あの歯科衛生士さんは好き‼

そんな下心から仕方ない、面倒だけど歯医者に行くか・・・

と、重い腰を上げる人が多いのではないでしょうか。

少なくとも僕はその一人です(笑)

いつも歯医者に行くと、ニコニコと笑顔で対応してくれる歯科衛生士さん。

実はあの笑顔の裏には、患者さんに知られていない苦労が隠されていたのです!

一体何が彼女たちをそこまで追い詰めているのでしょうか。

これから歯科衛生士さんを目指している方にも参考になるお話だと思います。

それではさっそく見ていきましょう‼

歯科衛生士の転職回数とその理由

僕が以前、歯科技工士をしていたときに聞いた話では、「歯科技工士より歯科衛生士さんの方が儲かる」と、いうことでした。

学生時代からそう聞いていたことのため、収入面である程度安定していれば、転職・離職率ともにそう多くはないのだろうと思っていました。

ところが今回調べた結果により、驚くべき実態を知ることが出来たのです。

歯科衛生士の転職回数と転職率

これから見て頂きたいデータは、「転職又は現在の勤務先を替えたいと考えたことの有無」についての結果です。

日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査 報告書(令和2年度)

  • 転職又は現在の勤務先を替えたいと考えたことがない:35.3%
  • 現在考えている:17.2%
  • 考えたことがある:45.9%

結果は、約6割の方が「転職または現在の勤務先を替えたいと考えている」ということでした。

まぁ、誰にでも会社を辞めたいなんてことは考えるものです。

大事なことは、ここからどれだけの人が実際に転職をしてしまうのかが、重要なポイントになってきます。

次に、「勤務先の変更経験」について。

日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査 報告書(令和2年度)

  • 転職をしたことがない:22.2%
  • 1回ある:21.4%
  • 2回ある:17.8%
  • 3回ある:17.6%
  • 4回以上ある:19.6%

日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」(2020年3月)のデータによると、歯科衛生士全体のうち転職経験がないのは22.2%でしかなく、約8割の方が「転職経験がある」と回答していることが分かります。

僕は歯科技工士としての転職回数は1回ですが、他の人を見ると2回、3回と転職をしている人は珍しくありません。

したがってこのデータを見た限りでは、おそらく歯科技工士の転職率と対して変わらないと思います。

まさか歯科技工士の転職回数に匹敵するとは・・・

1度や2度ならまだしも、3回、4回の転職ともなると、一般企業では採用時に敬遠されがちです。

しかし、技術力や経験がものを言う「士業」の世界では、転職回数よりもその人自身がどんなスキルを持っているのかに注目されるのかもしれません。

例えば、ここの歯科医院ではこんなことを学ぶことができました。

次に転職をした先では、身につけた経験をこのような形で発揮することができ、満足するとともに、新たに学びたいことが出てきてしまいました。

だから、再び転職をすることによって更に新しい技術を身につけ、将来はこうなりたいと思っています、など。

このように、自分のやりたいことが明確にあり、未来を見据えた上で、それを実施するためには転職など仕方のないことだとハッキリ言えるのであれば、逆にあなたを欲しがるところはあると思います。

一般企業では忍耐力のない人間性として捉えられるようなことでも、「技術の研鑽のための転職」では話が別となってくるからです。

少し話が逸れましたが、自分を売り込む際の参考にでもしてください。

では話を戻して、歯科衛生士さんが転職してしまう原因を探っていきましょう!

歯科衛生士の転職理由

「勤務先を変わったことがある人の理由」についてのデータです。

日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査 報告書(令和2年度)

以下順位順

  1. 結婚:29.3%
  2. 経営者との人間関係:29.0%
  3. 出産・育児:28.7%
  4. 給与・待遇の面:22.3%
  5. 仕事内容:22.0%
  6. 勤務形態・勤務時間:19.5%
  7. 仕事内容のレベルアップのため:15.9%

「結婚・出産・育児」などの理由は、おめでたいことでもあるため、ここを問題視する必要はないと思います。

結婚をして家庭に入るといっても、家事や育児をこなすのは非常に大変なことです。

パパさんも一緒に頑張りましょう!

院長先生との人間関係

おめでたい理由「結婚・出産・育児」以外のところで上位を占めるのは、「経営者との人間関係」

要は歯医者の院長先生のことですね。

この問題、やはりどこの歯科衛生士さんでも一番多い悩みの種だそうです。

院長先生とうまが合わない・・・

なぜこのような不満が多いのかについて調べてみると。

不満の多い歯科衛生士さんのお話を聞くと、院長だったらこうあるべきという『べき論』で語りがちです。心のどこかで院長に期待をしていたからこそ、期待と現実のギャップで悩んでしまう方が多いです。

DENTAL HAPPYより

このように、院長先生に対しての期待値が高いにも関わらず、「なんやねんコイツ‼」となるケースが多いとのことです。

僕は元歯科技工士のため、歯科医院の院長先生と同じ職場で働くことのストレスはよく分かります。

なぜなら院長先生とは、当然のことながら歯科衛生士さんにとって職場での一番のトップ。

会社でいうところの社長です・・

こんな人と1日一緒とかプレッシャーがハンパない‼

僕が歯科衛生士だったら同じ理由で転職しているでしょう。(いい人だったらいいんですけど、なかなか・・・ねぇ)

給与・待遇の面での不満

歯科衛生士さんの平均年収は、厚生労働省からのデータにある令和2年賃金構造基本統計調査によると、約350万円ほどとなっています。

月の手取り額は、約20~24万円です。

十分だとは思いますが、常に院長先生や患者さんを前にして、緊張の最中に仕事をするため、もう少しお給料が欲しいとの不満なのかもしれません。

更にそれだけではなく、歯科医院では社会保険の適用を受けておらず、健康保険や厚生年金が完備されていないところが大半のようです。

社会保険に入る義務には様々な規定があるのですが、個人経営の歯科医院ではその規定に当てはまらないため、社会保険への加入義務はありません。

このあたりの福利厚生への脆弱さが、不満の1つともなっているようです。

仕事内容の不満

歯科衛生士さんの主な仕事内容は次の3つ。

  1. 歯科診療補助
  2. 歯科予防処置
  3. 歯科保健指導

不満としてあげられる声には実際のところ、これらの仕事内容以外の業務に携わらなければならないケースが多く、自分のやりたい仕事ができないことなどが原因にあるとのこと。

中には、歯科衛生士の業務範囲を逸脱した、咬合採得やレントゲン撮影などの不適切な指示をされて、院長先生に対して不信感や不安を抱くこともあるようです。

勤務形態・勤務時間への不満

今日は早く帰りたいなぁ・・・

なんて思っていた矢先に、受付終了間際になって患者さんが駆け込んで来た!

診療が予定より長引いてる(泣)

こんなことは日常茶飯事のようです。

仕方のない事とはいえ、毎日のように続けば誰だって嫌になりますよね。

それでも残業代がちゃんと支払われるのならいいのですが、サービス残業となる場合も多いとのこと。

歯科技工士ほど長時間労働ではないとしても、このあたりの待遇の悪さについては、何か共通する闇を感じます。

仕事内容のレベルアップのために転職をする

これは先ほども述べたように、こういった理由での転職であるのなら問題はないと思います。

歯科技工士でも、新しく学びたいがために転職をするといったことはよくあることです。

転職をした先で技術をしっかりと身につけておけば、転職回数など気にすることのない、引く手あまたの歯科衛生士さんになることでしょう。

まとめ

  • 歯科衛生士の転職回数は、1~4回以上が約8割を占める
  • 転職理由トップ3は、「結婚」「経営者との人間関係」「出産・育児」の順
  • 福利厚生がしっかりしていないなど、改善点は多々ある

僕が歯科技工士として働いていたときは、歯科医院にある「院内ラボ」といった所では働いたことがありません。

そのため、勝手なイメージではありますが、従業員に対しての待遇は手厚いのだろうと思っていました。

しかしこうして調べてみるとそんなことはなく、長時間労働を除けば歯科技工士とあまり変わらないのかもしれません。

歯科衛生士さんの心理的負担を少しでも減らすためにも、歯科医院に行く際は必ず歯を磨いてから行くようにしましょう。

では、また。