歯科技工士の年収・給料

歯科技工士の平均年収は⁉男女の差、独立・開業、海外での違いと元経験者の本音

こんな人におすすめ
  • 歯科技工士の平均年収と男女の差を知りたい
  • 独立・開業をしたときの平均年収が気になる
  • 日本と海外での平均年収の違いが知りたい

今回は「歯科技工士の平均年収」と題して、男女別や独立をした際、または海外での平均年収など、多岐にわたって調べた結果を報告したいと思います。

平均年収を知ることで、これから歯科技工士を目指そうとしている方や、今現在、歯科技工士をされている方は自分の年収がどの位置にあるのかを知る、良いきっかけになると思います。

なぜかというと、目標を先に定めておかないと、ただやみくもに頑張って働いていても年収はいっこうに上がりません。

ちなみに国税庁から「令和2年分 民間給与実態統計調査」として報告されている日本人の平均年収は、

  • 男性:532万円
  • 女性:293万円

このような結果となっているようです。

具体的な数字を見ることによって、これからの目標を立てやすくなりますよね。

歯科技工士は一般的な平均年収と比べて、どのような結果となっているのでしょうか。

それではさっそく見ていきましょう!

【男女別】歯科技工士の平均年収

2022年最新版 男女別平均年収
  • 男性:4130950円(41.7歳)
  • 女性:3147625円(33.1歳)

厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より

※企業規模が10人以上から、1000人以上のところまでの平均をとっています。

当然、年齢や企業規模による年収の差はありますが、一方で500万円を超えてくるなどの極端な差はありません。

長時間労働・低賃金と言われる歯科技工士の平均年収では、やはり一般的な平均年収よりも低い位置にあるようです。

僕が歯科技工士を辞めたのは、32歳の頃。

それまでに大手ラボから小規模なラボへと転職をしています。

そのときの年収は、大手ラボで300万円弱、小規模なラボで200万円ほどしかありませんでした。

大手ラボに勤めていた時のうわさでは、階級別に主任・係長・次長・部長となっているのですが、部長でさえ年収は400万円程だったと聞いています。

独立・自営・開業をしたときの平均年収とは

結論から言いますと、残念ながら統計やデータとして報告されているものはありません。

ただし、独立・開業をするのに必要とされる資金が分かりました。

その金額はおよそ「1000万円」とのことです。

開業をする場所もさることながら、やはりどうしてもお金がかかってくるのが、ポーセレンファーネスや鋳造機、リングファーネスにCAD/CAMなど、歯科技工を行うにあたりなくてはならない数々の機材でしょう。

独立をして年収1000万円となった人も知ってはいますが、本当に一握りでしかありません。

ただでさえ安い給料から生活費を節約し、独立資金をため込むことだけでも至難の業。

いざ独立を果たしても経営がうまくいかずに再度、歯科技工所へと再就職する人も多くいます。

歯科技工で独立をする際は、借金だけが後に残らないよう、慎重に事を進めることが必要です。

海外で活躍する歯科技工士の平均年収

アメリカでの平均年収

アメリカでの歯科技工士の平均年収
  • 500~600万円

アメリカで歯科技工を行う場合には国家試験がなく、米国認定歯科技工士という資格がありますがこれも必須ではないようです。

そのため給料は個人の裁量によって決まるそうですが、一応基準となるデータが報告されていましたので、こちらを参考にしたいと思います。

出典:アメリカのキャリアインフォネット

調べたところ、あいだをとってアメリカでは45800ドル(約500万強)、ニューヨークでは47940ドル(約600万前後)との結果でした。

日本の歯科技工士よりも平均年収で見ると高いように思いますが、雇用は時給ベースが多く、交通費・扶養手当・住宅手当なども支給されないことが多いそうですので、もしかすると日本で働くよりも平均年収が低くなる可能性があります。

オーストラリアでの平均年収

オーストラリアでの平均年収
  • 500~700万円

オーストラリアでの歯科技工士の平均年収は、600~700万円程とされているようですが、海外の求人サイトに書き込みのあった募集要項をみると、だいたい500~600万円ほどの年俸が提示されています。※現在は募集していません

出典:海外の求人worldpost

オーストラリアでの平均年収が高くなる理由としては、保険対象外の歯の治療を行うことが珍しくなく、その分治療代が高くなってしまうことがあるとのこと。

そのため、オーストラリアの歯科技工士の平均年収は日本に比べて、比較的高い水準にあるようです。

更に、オーストラリアではアメリカのように、資格もなく歯科技工を行うことが出来ず、職業訓練校で業界での研修実習を受講するか、大学で専攻を受けてコースを修了させる必要があるので、おそらくアメリカよりは駆け出しの新人レベルは高いかと思われます。

しっかりと勉強をして、深い知識と高い技術力がないと採用すらされないということなので、この辺りのプロ意識が高い報酬へと繋がっているのでしょう。

まとめ

  • 【歯科技工士の平均年収】
  • 男性:4130950円(41.7歳)
  • 女性:3147625円(33.1歳)「最新データより算出」
  • 【独立・自営・開業をしたときの平均年収】
  • 詳しく分かるデータがありませんでしたが、中には平均年収以上に稼いでいる人もいる。
  • 【海外での平均年収】
  • アメリカ:500~600万円
  • オーストラリア:500~700万円

以上の結果となりましたが、実体験も踏まえまして男性歯科技工士の平均年収のほとんどは300万円台だと思っておいた方がいいと思います。

歯科技工士で400万円台に届くのは、大手ラボに長年勤めている方か、独立をしてそこそこの稼ぎがある方たちだけのような気がするからです。

厚生労働省のデータからも歯科技工士の平均年収は例年400万円台前半で、1000万円を超えるような高収入にはなりにくい職業と言われています。

しかもこの400万円台をキープしている平均年齢は男性で40代と、国家資格取得から約20年の歳月を得てようやく届くレベル。

それではやはり独立かと思えば、今度は独立資金1000万円の工面が壁となってくるでしょう。(資金の回収も頭に入れなければいけません)

まさに苦境の中の苦境にある歯科技工士業界ですが、低賃金・長時間労働に目をつぶることができれば、大手ラボに定年までしがみつきながらも、副業で成果を出すことも選択肢の一つかと思います。

では、また。